僕はセックスが上手だ
僕はセックスが割と上手い
この一文をみて「はいはい、思い込み思い込み」と思ったお前、寂しいやつだろ。
僕はセックスが上手いのは間違いない。
なぜなら、僕は自分がセックスが上手いと思っていないからだ。
まったく思っていないのだ、上手いとは。
では、なぜ上手いと言い切るかと言うと、相手の女性から、そう評価される事が多いからだ。というか、全員、そう言ってくれる。
全員とは、だいたい15人位だ。
10を超えた辺りから数えてないが、たしか経験人数がそんなもんだ。
言っとくけど素人の数だぞ!
2人でやるもので、相手がそう評価するのであれば、もう、その評価が絶対じゃないか。
とにかく僕はセックスが上手いのだ。
先日、再就職祝いにデリヘルを呼んだ。
2ヶ月前に離婚し、39歳のブサメンがすぐさま新たな恋を成就できるわけもなく、そもそも性格に問題があるメンヘラ39歳と付き合いたいと思うだろうか。
しかも年収100万以下だぞ。
それでもセックスはできることもある。
一番、効率がいいのはやはりデリヘルだ。
デリヘルでは本番NGが一応の常識ではあるが、要は気持ちの問題である。
嬢を気持ちよくさせ、2回もイカしてあげれば、結構簡単にヤラせてくれる。
知らない人には驚愕の事実、知ってる人には当たり前の常識だと思うけど。
ちなみに僕は上手なので、嬢相手でも挿入を求められることが多い。
しかし僕はメンヘラなので挿入直前に萎える事が多い。
普通に恋して口説いて付き合った女性との初めての夜も、勃たなかったことが多かった。
ナイーブなのだ、僕は。
前回、突発ひとり京都旅行の際は、
シアリス20を2日連続で飲んでようやっと勃った。
嬢が僕好みのややブスデブだったからかもしれないが、とにかく勃った。
その嬢は僕が初めての客だったらしい。
初めてでやり方もまだわからずまごついてたので、まず先に、自分には精神的な弱さがあり勃起しにくい事、今日はED治療薬を飲んで臨んでいる事、効果如何では勃たなかったり、射精しなかったりする事もあるけど、それは君のせいではないと説明をし、とりあえずイチャイチャして安心させて、指でイカせたところで、やんわり勃起した。
嬢が、それを握りながら潤んだ目でこちらを見ていたので「どうする?」と聞きながらライトキッスをチュッチュしてたら「えぇ、どうしよう・・・///」とはにかんだ。
「やっぱりしたくなっちゃうもの?」と、意地悪く聞けば「・・・したくなっちゃうよぅ///」と可愛らしい返答で、珍しく僕が我慢できなくなっておおかぶさって生挿入。
90分で、生挿入外発射3発を堪能した。
話を戻す。
今回はシアリス20を1錠飲んでから、
地元から30kmほど離れた市でデリヘルを呼んだ。
無許可のエステは2度ほど利用したことがあったが、デリヘルは初めて利用した。
利用方法がわからず、とりあえず待ち合わせ場所となるコインランドリーに車を留めると、隣の車にスーツの中年男性。
あ、コイツも同目的か。一発でわかるなこの場所。恥ずかしいな。
と、思いつつ電話。
なんちゃら割やら、なんとか割で、ひとまず80分11,000で約束。
好みの子だったらその場で110分14,000円コースに切り替えてもいいか? という質問に、問題ないですと返事をもらった。
しばらくしてから、唐突に嬢が車に乗り込んできた。
しかも、びっくりしたのは、普通に可愛いのだ。
イオンで見かければ目でおってしまうくらいに可愛い。
ひとまず正直ベースの僕はこの地域でのデリの利用が初めてであることを伝え、
このあとどうしたらいいのか、教えを請うた。
嬢に案内されるまま、ホテルへ車を走らせつつ、世間話をし、少し打ち解ける。
ホテルで待つタイプと違って、プレイ時間カウントスタート前に、こうしてコミュニケーションが取れる時間がる事は、いいな、と思った。
ホテルについて「お店に電話しますけど、どうしましょう?」と聞かれ、
君はとってもかわいくて、正直どストライクなので110分でお願いします、と伝えると、照れた様子でありがとうございますと言いながら電話をかけた。
ともあれ、タイマースタートし、お風呂に湯を張り出した。
ま、いつも思うのだけどやっぱりスロースタートなんだなと。
なるべく楽に時間をやり過ごしたいんだろう、どの嬢も。
しかし僕のケチでみっともない性根の部分が、それじゃダメだ!と心で叫び、やんわり話を進める。
嬢とはいえ女の子なので、普通に彼女とか妻とかに接したように優しくすると、大げさに喜んでいた。
常套句として、勃ちにくいこと、君のせいではないこと、君自身はとってもタイプだと言うことを伝えてベッドイン。
右手で髪をなでながら、ライトキッス。
左手で胸をフェザータッチで緊張を解し、呼吸音が変わった頃合いで、お股を優しく探る。
感度はいいけど、リアクションは小さめ。だけどしっかり濡れてた。
左手の指で探り探り、傷つけないように、優しくでもしっかり、嬢のテンションにあわせながら指を操作すると、5分ほどで「やだやだやだやだ!」と激しく連呼しだした。
指を動かし続けながら「いやなの? やめようか?」と耳元で囁くと「いやじゃない! いやじゃない!」と返答しながら、ビクビクと痙攣しだした。
頭をよしよししながら「気持ちよかった?」と聞けば、眉をハの字にした笑顔でうんうんと肯く。
いつもこのパターンだからイケるだろうなって思いながら「どうする?」って聞くと胸にうずくまってきて「どうしよっか?」ってはにかむ。
京都編の勢いならこのまま生挿入とも思ったが、なんとなく頭上の備え付けコンドームに手を伸ばした。
「これ、使っちゃう?」って聞くと「使っちゃおっか」って言う。
ああ、OKだわと思ったけど、コンドームの包装がうまく破れないので嬢に「開けられないw 開けてw」と渡した。
コンドームを付けたのなんか2年ぶりくらいかもしれない。
「上と下どっちがいい?」
「上はちょっと無理かもw」
ぽっちゃり系の嬢だったので、下で。
挿入前に少し萎えて危なかったが、キスと素股で復活。
挿入後はなるべく動かないのが僕のやり方。
そのままハグやキスで、微妙な陰茎の動きを繊細に感じてもらうと、結構、愉しんでもらえることが多い気がする。
ともかく、セックスできたので良かったと思いながら腰を動かしていくと、10分ほどで「やだやだやだやだ!」と連呼。
あ、挿入でもイクのかーと、マヌケなことを考えていたら、いっきに萎えた。
本当にわがままというか、気分屋も過ぎる。
その後は結局勃たなかったので、イチャイチャして終了。
頭を撫ぜながら
「すごい好みの顔だからイケなかったけど満足だよ、ありがとうね、そんで挿入しちゃってごめんね」とフォローすると、
「ほんと? うれしい。気持ちよかった。普段、絶対挿入させないのに」と、言う。
それを聞けば反射的に、
「え、そうなんだ、プロ意識さすがですw」と、矛盾した言葉を返す。
すると僕の首元に腕を回してきてキスをねだる。
本当に可愛いね、好きになっちゃいそうだよなんて言えば喜ぶ。
嬢も話を合わせるように、私も年上が好みだとか、芸能人で言うとあの人だとかこの人だとか、僕の腕枕で顔を埋めながら胸毛を触ってた。
僕のひとり旅行趣味を話すと、9月に安室奈美恵のライブで沖縄へ行くと教えてくれた。
チケットが2人分当たったのだけど、友達が行けるか行けないか微妙な感じで、なんて話してきた。
帰り道、エレベータの中、車の中と、やたらとキスをせがまれた。
結構、楽しく雑談して、スキあらばキスをして、本当に付き合いたてのような雰囲気で過ごせた。
最初に待ち合わせた場所まで来たら、嬢の雰囲気が変だった。
いや、正直、帰りの車の中から雰囲気おかしかったのはわかっていた。
「はーい、到着~、お疲れ様でした~」と、おどけて言ったが、嬢を見ると固まっていた。
フロントガラスの向こうに目をやり、じっとしている。
「どうしたの?」っと覗き込むと「なんか寂しい!」っていいながらキスをせがまれた。
あ、この子感傷的になってるな、って思い
「寂しいね、楽しかったね」って言いながらキスした。
なにか迷っているような素振りなので、ちょっと口説けばタダマン要員彼女にすることができるのかも?と思った。
ちなみに僕は、風俗嬢と付き合う事に抵抗はないと思う。
付き合ったことがないので不安はあるが、嫉妬の権化である僕でも、彼女がセックスを商売にしてるのであれば、割り切れる気がする。
また、僕の母も風俗嬢だから。
結局、僕が欲しいのは物じゃない、あなたのハートなのだ。
とりあえず、「寂しいから、俺の名刺あげるね。」
嬢は喜んだ。
連絡先を聞いてしまうと、僕は壊れる。常にLINEしていないと気が気でなかったり、電話に出なかったらイライラしたり。
だから、僕は早い段階で知ってしまってはだめなんだ。
「来月、今度は指名で呼ぶね」
「毎月1回づつ指名で呼んで、8月まで続いて、もし友達の都合が悪くなったら、9月の沖縄旅行、一緒にいこうね」
なんて、可能性ゼロの、雰囲気希望感な約束をする。
それでも彼女は喜んでくれたし、さらに車に居座った。
「来月? また来月?」
確かめるように聞く嬢に、これが営業努力だったら恐ろしい技術だなって思える。
本当に、俺のこと、好きになってくれたのかなって、少しは思っていいよね。
「そ、また来月ね」と、言いながら最後のキスをした。
僕はセックスが上手だ。
たぶん、セックスに関わる前後が上手なのかもしれない。
ただ、ベッドイン前に「すごく優しいですね・・・」って言われた時、
「最初だけな~~」と、おどけた時の
「あぁー! 付き合ったら、変だな~おかしいな~、最初はあんなに優しかったのに~ってなるタイプだwww」
っていうセリフが、ずっと、耳に残っていた。
※その時の嬢の日記